センサネットワーク

消費電力の少ない無線通信技術(e.g., Bluetooth Low Energy, Zigbee)や小型のコンピュータ(e.g, Arduino, Rasberry Pi)が普及したことで、実世界の様々な現象・活動に関連する情報をインターネットで共有するセンサネットワークシステムが実現できるようになりました。情報ネットワーキング研究室では、新潟県で実施した野生生物の生態観測や除雪車による除雪活動の支援など、人の社会活動を支援する新しいセンサネットワークシステムの研究開発に取り組んでいます。

除雪車運行支援ICTシステム

豪雪地域での除雪作業中に発生する除雪車の転倒や道路設備の破壊といった事故の防止や、広範囲の積雪状況の把握による作業効率の向上のために、除雪車運行支援ICTシステムの研究開発を行っています。この研究開発は、地域の企業と連携して実施することで、地場産業の振興や新規事業の創出など、地域社会の活性化を図ることも目的としています。

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オオミズナギドリの観測システム

新潟県粟島浦村に生息しているオオミズナギドリは、日本近海に繁殖地を持つ海鳥であり、海洋生態系の高次捕食者です。そのため、この海鳥の生態を観測することで、海洋生態系の異常(e.g., 地球温暖化)を明らかにできると期待されています。この研究開発では、海鳥の各個体にそれぞれRFIDのタグを取り付け、巣穴の入り口にRFIDのタグリーダを設置しました。さらに、巣穴に設置したタグリーダとインターネットに接続しているサーバを無線ネットワーク(Zigbee)で接続することで、観測者が生息地に入らなくても、海鳥の帰巣・出巣のパターンを自動的に観測できるシステムを開発しました。

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